Child Orthodontics こどもの矯正

お子さまの矯正治療について

お子さまの矯正治療では、あごの骨がまだ発育段階にあるので、その成長を正しい方向にリードしていきます。

一般的にあごの骨の位置や大きさに不正がある場合は、成長がすすむと治りにくくなるケースが多いので、早く始めたほうがいいのです。

また、あごを拡げる装置を使うことにより、永久歯のデコボコを少なくすることができるのも、この時期始めるメリットです。

適切な時期から、お子さまの矯正治療をする利点

  • 成長をコントロールできる
  • 本格矯正での期間を短くできる
  • 本格矯正への移行が少なくなる。
  • 歯を抜く率が少なくなる。
  • 将来の虫歯を予防できる可能性がある。
  • 歯並びが悪いと姿勢や顔のバランスがくずれたりする。

子供の矯正の目的

子供の矯正は、小児矯正、早期治療、予防矯正・・・いろんな別名があります。
また、目的も様々です。

  • 本格矯正(永久歯すべての治療)に移行する準備のため
  • 本格矯正に移行しなくても済むようにするため
  • 本格矯正に移行するけど、より簡単に済むようにするため

・・・と、あります。
混乱しそうですが、これはそのお子様の症状によって違います。

たとえば、歯が生え換わったら、逆だった!!こんな時は・・・。

子供の矯正治療について

お子様の口の中を見て、なんだか歯並びが悪くなってきたなあ・・と感じたり、歯科検診で“歯並びに注意”と指摘されたり、矯正治療に関心をもたれるきっかけは色々です。

皆さんからよく聞くお悩み

「いつから始めればいいの??」
「様子を見ましょうってかかりつけ歯科医に言われたわ」
「○○ちゃんは夜だけ装置をいれてるらしいわよ」
・・・といった様々な情報で、ますます混乱するばかり・・・。
どちらも間違いではありません。

お子さんによって顔が違うように、歯並びの状態も皆さん違って当たり前。
永久歯が生え揃うまで、または前歯4本が生え揃うまで様子を見ることもあれば、乳歯のころから早く始めることにより、楽に簡単に治ることもあります。

Ⅰ期治療とは

4歳くらいから10歳くらいまでの間あごの成長を見ながら噛み合わせやあごの形、大きさなどの改善を行うことを「Ⅰ期治療」といいます。

治療法

噛み合わせをなおしたり、あごを拡大するために、このような装置を使うこともあります。

みんな取り外し式ですが、仕上げにはブラケットといって固定式の装置を使うことも多いです。

なるべく、簡単に、よりよい結果を!
スマイル矯正歯科では、お子様の可能性を見逃しません。

咬合誘導装置

ブラケット

ムシバにならないために


この時期はムシバにも罹りやすいため、歯ブラシ練習やフッ素塗布、器械を使ったクリーニングなどで、スタッフ一同お子様の歯を守ります。

就学前のお子さまの
矯正治療について

前歯がななめに生えてきた!かみ合わせが逆になっている!〇〇ちゃんはもう矯正を始めてるらしい・・。
保護者の方が心配されてご相談にみえることの多い年代です。

「この時期から始めるメリットのあるお子様」「後から始めても大丈夫なお子様」・・・お顔が一人一人違うように治療の方法や時期も異なります。

簡易的な装置も多いのですがまだまだ小さなお子様たち・・・歯医者さんや器具を嫌がってしまうことも。

小学生になってからでも十分間に合うことが多いので、「将来どんな歯並びになるのか?」「いつ始めるのが効果的か?」

まずはお口を拝見させていただき、今できることは何か、ご説明いたします。

就学前のお子様の治療

治療前
治療後

主訴前歯のかみ合わせが逆

年齢5歳 女子

治療方法歯列矯正用咬合誘導装置(プレオルソ)

抜歯なし

動的治療期間1年

通院頻度初期は月1回、咬合改善後は3か月に1回

費用(税込・当時)初診料2200円、精密検査料35,200円、装置代55,000円、調整料3,300円

メリット早い時期から前歯で食べ物をかみ切ることができる。顎と顔の発育のバランスが良くなる。

リスク使用時間を守らないと治らない。

低学年

前歯から永久歯に変わってくる頃・・永久歯が前に出ている!受け口になってしまった!でこぼこになって生えてきた!

保護者の方が気づいたり、かかりつけの歯科医からのご紹介、学校の検診などをきっかけに「矯正治療」が具体化してくるのがこの時期です。
子供の歯(乳歯)と大人の歯(永久歯)が混ざって生えている、混合歯列期と呼ばれる時期です。
この時期の治療は、今後生えてくる永久歯がなるべく良い状態で生える様にするための矯正治療が行われます。

まだ成長段階にあるので、上下の顎の成長のバランスを整えられることも多く、
顎が小さく永久歯が入りきらない場合も、顎を拡げたり奥歯を後ろに動かして全体が収まりやすい環境にすることができるお子様もいらっしゃいます。
通常1年半~2年くらい治療を行い、その後は永久歯が生え揃うまで経過観察を行っていきます。
ただし最近のお子さんの歯並びや顎の状態は、永久歯の仕上げの矯正が必要な場合も多くなってきています。

小学生のお子様の治療 (反対咬合症例)

治療前
治療後
使用した装置

主訴前歯のかみ合わせが逆

年齢8才2か月 男子

治療方法Ⅰ期治療として拡大床、リンガルアーチ、マルチブラケット装置

抜歯なし

動的治療期間2年

通院頻度月1回

費用(税込)初診料2200円、精密検査料35,200円、基本矯正治療費385,000円、調整料(当時)3,300円x24回、保定期間中3,300円x8回

メリットバランスの取れた顔と顎の骨の発育、前歯で食べ物をかみ切ることができる

リスク治療中のカリエスリスクが高くなること

C小学生のお子様の治療 (過蓋咬合)

治療前
治療後
治療前
治療後

主訴下の前歯の歯並び

年齢8才1か月 男子

治療方法Ⅰ期治療として
上顎:バイトプレート付き拡大床、マルチブラケット装置、
下顎:拡大床、マルチブラケット装置

抜歯なし

動的治療期間3年

通院頻度月1回

費用(税込・当時)初診料2200円、精密検査料35,200円、基本矯正治療費385,000円、調整料3,300円x36回、保定期間中3,300円x8回

メリットバランスの取れた顔と顎の骨の発育

リスク治療中のカリエスリスクが高くなること。

高学年

永久歯がだいぶ生えそろってきました。この時期のお子様の口の中は非常に個人差があり、最後に生える第二大臼歯(前から数えて7番目の歯)がすでに生えている場合もあれば、まだまだ乳歯が多く残っている方も・・・。

中学受験を考えているお子様も多く、いつ始めたらよいのか、のご相談もたびたび受けます。

本格矯正を見据えた時期でもあり、生えそろった永久歯がきれいに整い、しっかり噛めて、きちんと発音ができ、鼻呼吸ができるような口元にすることがゴールです。そのための準備がこの時期は大切なので、開始の時期や方法などをご説明いたします。